シープ革の魅力を最大限に活かしたジャケット
有限会社 T.M.Y’s(東京都墨田区)

ジャケットを羽織る加藤友樹さん(左)と渡邊社長(右)。
シープスエードを主軸に、多種多様な革の染色・加工を得意とする有限会社 T.M.Y’s。近年は直営店をオープンし、自社の革を用いたジャケットやスニーカーの開発・販売にも力を入れている。今回はその中から、シープ革のエントルフィーノスエードを使ったA-2フライトジャケットをピックアップ。代表取締役社長の渡邊守夫さんに話を聞いた。
革から製品までを一貫して生産
T.M.Y’sでは、自社の革を使ったジャケットやスニーカーを販売する直営ストア「LEATHER LAB TOKYO Order & Fitting Store」を運営されています。そもそも、どのような経緯でオープンに至ったのでしょうか。

ファッション好きが高じて直営ストアをオープンした。
そもそも僕自身が洋服好きというのがあって、その延長でスタートしました。以前から、革の魅力を伝える手段として製品をつくって販売をしたいという思いがあり、セミオーダーができる完全予約制のフィッティングストアをオープンしました。
製品のラインナップはどのようなものがあるのでしょうか。
洋服であれば、A-2フライトジャケット、Gジャン、シャツの3タイプがあります。使用する革、サイズ、カラーは好みのものを選んでいただけます。このほかに、レザースニーカーも用意しています。
今回は、エントルフィーノスエードを使ったA-2フライトジャケットに特化してお話を伺います。まずはエントルフィーノスエードの特徴を教えてください。

発色のよいエントルフィーノスエード。
風合いを出すために大切な工程は?

熱入りのドラム(ホットドラム)で空打ちをすることでやわらかさを出す。
エントルフィーノスエードを使ったA-2フライトジャケットを開発した経緯を教えてください。

やわらかく軽いA-2フライトジャケット。
ディティールで工夫したポイントは?

アメカジタイプにはないサイドポケット。
カラーバリエーションは何色あるのでしょうか。

パーツごとに革の色を変えることができる。
ジャケット一着に対して、革は何枚使うのでしょうか。
6枚は使いますね。端切れを廃棄したくないので、トートバッグや小物などをつくって購入してくれた方たちにプレゼントしています。
革から製品まで一貫して生産できる体制だからこそのクオリティですね。
そうですね。タンナーならではのやり方で革の魅力を製品に落とし込めていると思います。A-2フライトジャケットは、年齢や性別に関係なくさまざまな方に愛用していただいているので、ぜひ一度、フィッティングで袖を通してほしいですね。