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2020年に国内で食肉として処理された成牛は約105万頭、豚は約1,669万頭。牛皮(1頭あたり牛700kgの8%とした場合)約 5.8万トン。
豚皮(1頭あたり豚110kgとして9%)約16.52万トン。東京スカイツリー(展望台含むタワー鉄骨総重量)約3.6万トン。

本革は畜産副産物を有効活用した
エコでサステナブルな天然素材

資源を無駄なく活かすものづくり

食肉文化が続く限り、日々の食卓を彩るお肉。国内の製革業で利用されている「皮」の多くは、牛や豚などを食肉に加工する過程で生じた動物の皮である。

「皮」は食肉加工の際に残った副産物のひとつであり、そのままでは腐敗するだけでなく、廃棄処分をする必要がある。もし国内の食肉加工場で生じた「皮」をすべて廃棄した場合、東京スカイツリーの約6倍の重量に達するといわれている。
「皮」に新たな命を吹き込み「本革」へと生まれ変わらせる技術を持つのがタンナー(製革業者)であり、「本革」として生まれ変わった天然素材は、さまざまな革製品として消費者の手に渡っていく。つまり、「本革」は、畜産の副産物を活用した、エコでサステナブルな天然素材であるといえる。

食肉の加工過程で生じた「皮」は腐りにくいように処理が施され、製革工場におけるなめし工程などを経て「本革」へと変化する。なめしは漢字で書くと「鞣し」であり、文字通り「革を柔らかくする」という意味があり、さらには皮を腐敗させないように加工し、耐熱性や弾力性などの実用性の付加価値を与える役割をもつ。このなめし工程はタンナーの腕の見せどころ。生き物特有のシワやキズなどの個体差がある「皮」をもとに、各々が独自のレシピによってオリジナリティのある天然素材を生み出す。
なめされた革は、染色などの加工を施されたのち、乾燥や塗装などの仕上げを経て、本革として完成。革製品を製造するメーカーなどへと届けられる。副産物である「皮」を無駄にすることなく使い、革製品として消費者の手に渡る。そこにはいただいた命を粗末にしないというタンナーの思いが込められている。
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