3年ぶりの、行動制限のない夏休みも終わりました。6月末の東京、突然の猛暑で日本の夏の厳しさを思い出し、「あぁ、これがまだ2ヵ月続くのか...」と思いましたが、あっという間でした。これを書いているお盆の終わりには、夕方に吹く風には秋の気配も感じられます。
お仕事の都合や、大切な人のご健康を気遣って帰省は叶わなかったかたもいらっしゃると思いますが、9月には2回、3連休もありますので、その時には過ごしやすい陽気になって、おでかけできると良いですね。この3連休をくっつけると、敬老の日と秋分の日を含む9連休!のシルバーウィークです。お出かけに便利なレザーアイテムの新調をご検討のかた、また、久しぶりに会うご家族へのプレゼントをお探しのかたにお勧めの本革アイテムをご紹介します。
ご旅行の荷物が多い時やちょっとお買い物の時に、すぐ出すものはここへ
モバイル、ミニ財布など、すぐに出したいものだけを整理するためのミニショルダーバッグ。円柱型に加工したレザーパーツは「チョーク」をイメージしたものだそう。「大人になって思い浮かべることが少ないアイテム」に注目するところも面白いですね。
レザーアイテムとしての域を超えたプロダクトとしての美しさと高い技術が北欧デザインの象徴的存在であるデンマーク王国に認められ、「アンデルセン」をブランド名に冠することを許された日本で唯一のブランド「アンデルセンバッグ」。直筆サインのエンボスが、製品に施されています。本革の経年変化を予めデザインに取り込んだハンドバッグやトートバッグとお揃いで持ちたくなる、同じ牛革・オイルレザーを使った2022年の新作です。
外付けポケット?!
バッグのハンドルやショルダーストラップにつけて使えるマチ無しのミニバッグです。鹿革の中でも比較的手入れがしやすいものを使っているそうで、小さくても本革らしいエイジングも楽しめて、機能性もあり、適度な厚みが作る弾力と高い伸縮性が中の物を守ります。モバイルにカバーを付けたくないけれど、そのままバッグに入れるのは抵抗があるかたにお勧めできますし、ポケットが少ないバッグの時にプラスして使うのにも良さそうですね。実際に日本革市でお選びくださったかたの中には、ウェストのベルトに直接着ける、というかたもいらっしゃいました。ブラックやブラウン系の落ち着いたカラーを含む、7色展開です。
おでかけの話をしたなら、バッグパックもご紹介しないとですね!
軽量・柔らか B5の小さめリュックサック
本革の中でも、軽さと柔らかさが魅力の馬革を使った小さめリュックサック。上に向かって少しずつ幅が狭くなっていく台形のデザインは、安定感を保つのと同時に、たくさん物を入れても後ろ姿をすっきり見せてくれそう。ファスナーでフラップが大きく開き中がしっかり見え、中身が取り出しやすくなっています。ショルダーストラップは穴無しのバックルで自由に長さが変えられるので、これから冬になって厚手のコートを着る時にも楽に使えますよね。縦長のバッグ類は、裏地が明るい色というところも大事。奥まで物が見やすいです。
レザーのギフトで人気があるもののひとつに「ポーチ」があります。昨年のこの時期、革市通信「家族へのギフト」でもポーチの類をご紹介させていただきました。今年はちょっと面白いアイテムを。
なんか得した気分 お財布とポーチが別々に
えぇとこれはどうなっているの?...と思ったら。外側のデザインがあまりにもすっきりしているのでお財布には見えなかったのですが、ファスナー付きのポーチの中に、コインスペースもちゃんとあるお財布がすっぽり入っているのでした。お手持ちのポーチや小さなバッグをいつもと違う使い方をしたい時や、きらきらのポーチだけを使いたい時に、2つに分けられます。通帳も入る大きさです。
箔加工して生まれた乱反射の、控えめな輝きが上品で素敵。
ご年配のかたへのプレゼント候補に欠かせないアイテムと言えば...
いいですね、初秋の公園で読書。リーディンググラスを入れるのにちょうど良い、コンパクトなサイズのメガネケースです。
段差がついていることで、すっと眼鏡が入れやすい開口部。メーカーサイトで別に紹介されているストラップをDカンに通せば、バッグのハンドルなどにも付けられますね。そうすると、ペンケースにしてもいいかも。眼鏡をしっかり固定して衝撃から守るハードタイプもあります。どちらも10色展開で、贈り物にもお勧めです。無料のギフトラッピングもしていただけるそうですよ。
3連休でお出かけをされるかたへ、久しぶりに会うご家族へ差し上げるプレゼントを探しているかたへ、「日本のセンスと気遣い」が感じられるようなレザーアイテムを今回はご紹介させていただきました。日本革市Webサイト内「Japan Leather Item」では、週に1度程のペースで新しいお品物を掲載し、ブランド、アイテムを増やしています。「素材から作りまでメイドインジャパン」で、安心感のあるレザーアイテム。長く付き合いたい「本革アイテム」をお探しの時は、是非一度ご覧ください。
皆さまが今回この革市通信を読んでくださっている頃は、私は東京 池袋東武百貨店で開催中の日本革市の会場にいる頃でしょうか。2022年9月14日(水)まででございますので、お近くへお越しの際は是非足をお運びください。スタッフ、会場共に感染対策を徹底して、皆さまのお越しをお待ちしております。
とにかく、ここ数カ月で目の悪い事の大変さを一層感じたのです。若い時は、自分より年上の職人さん(特にジュエリーや革製品)が、「目が悪くなるのが怖い」「いつまで続けられるのか心配」とおっしゃっていても「何とかなるのでは...?」と思っていましたが、目が悪いってこんなに疲れるんだ!不便なんだ!と今は思います。日本革市で紹介しているアイテムの中にも、もう「これを作れる人は今ひとりしかいない」というようなものがあって、その職人さんに何かあったら生産は休止になってしまうということ。あれと、あれと、...あの素材も危なそう...と今ここで言えますもん。近道ではないけれど、良い職人を絶やさないために、まずできることが、私たちが日本の本革製品を使い、その魅力を広めること。そんな気持ちで「日本革市」のお仕事をしています。
今年もあと4か月。12月まで、西方面を中心に、「日本革市」があちこちで開催されます。変わり続ける生活習慣にあったもの、守り続けてきたこだわりのあるものなど、各出展者が自信と誇りを持って集います。是非応援にいらしてください。作り手(と私)が、精一杯ご案内させていただきます!
(「日本革市」開催情報はこちら)
次回の10/21(金)の革市通信はブーツ特集です。
さすがに涼しくなってますものね。
文/鎌倉泰子