
2025年第1回目の「革市通信」は、昨年のランキングから!2024年1月から11月までの、「ギフトシーズン」を外したデータなので、より「普段皆さまが何を見ているか」がわかるものとなっているはず。私も楽しみながら見させていただきました。
では、今日はちょっといつもよりご紹介数も多いですが、最後までお付き合いください。
10位:<Coquette> 人気急上昇!
メッシュ風プリーツ素材のハンドバッグ
2024年11月1日からつい先日1月10日まで、b8ta Tokyo-Yurakuchoで開催されていたショールーム型プレミアム展示会「JAPAN LETHER PREMIUM COLLECTION」での紹介に合わせて掲載が始まった「Coquette(コケット)」のハンドバッグ。掲載1ヵ月でベスト10入りの注目アイテムです!


(メーカー:Coquette株式会社)
東京メイドのピッグスキンを、特殊な技術を使って全方向から収縮させてプリーツを作り、メッシュ加工にみせたレザー。ピッグスキンと技術をもって、メッシュ素材で避けられないとされる「重さ」を軽減させた、オリジナルの素材です。あえてショルダーストラップをつけずに、スポーティかつエレガントな雰囲気を目指したハンドバッグ。女性の声を拾い、ライフスタイルをイメージした機能と容量で、度々入荷待ちにもなっている人気のお品物です。
9位:ふわっ、くたっ <chi.wata>の柔らかショルダーバッグ
ショルダーストラップの長さが調節できないデザインには、初めて見た時に「?!」となりましたが、よーく見るとそれにも納得。芯地をできるだけ控え、全体を柔らかく仕上げてあり、自分で作る結び目もきれいなアクセントとして仕上がるようになっています。



(メーカー:chi.wata)
開口部の弧の字型にそうバンドが、ハンドバッグとして持つ時のハンドル。くたっとしてバッグのシルエットが変わるのも計算済みです。毎年人気アイテムランキングの上位に複数のアイテムが入って来る「chi.wata(チワタ)」の考え抜かれたデザイン。ブラックもあります。
8位:<ANNAK> ゴートレザー
ユニセックスのシンプルバックパック
シンプルでオーソドックスなバックパックの目に見える部分は総革で仕上げ、光らないマットブラックの金具を使い、更にそれを見えにくくしたことで上品な印象にまとまったこちら。メタルがほとんど見えない仕様でオン/オフのシーンを選ばず、女性にも男性にもお使いいただける縦横バランスにした、隠れたこだわりが感じられるアイテムです。



(メーカー:株式会社 三竹産業)
素材は「シボ」がわかりやすい山羊革で、柔らかさ、軽さも特徴のひとつ。背面とサイドのポケットも使いやすそう!
7位:<AshiOtO...>考え抜かれたデザインと内装のレザースニーカー
アウトソールのボリュームとコバは控えめですっきりしたシェイプ。シンプルですが、一度足を入れると、内側のフィット感に皆さま驚かれます。スニーカーの「内側」と「ソール」のスペシャリストである企業が作るオリジナルブランド「AshiOtO...(アシオト)」のレザースニーカーです。爪先の角度が少しだけ上を向いていて、爪先はスクウェアに寄ったラウンドトゥ。歩きやすくつまずきにくい仕様です。



(メーカー:藤原化工株式会社)
6位:<chi.wata>強面素材?の軽量ショルダー
「クロコダイル柄」の印象って、皆さんどうなんでしょう?クールで近づきがたいイメージ、おしゃれでかっこいいイメージ...?


(メーカー:chi.wata)
「chi.wata」のショルダーバッグは、クロコ柄でしかもブラックですが、下に伸びたプリーツと柔らかい革が、ふんわりしたシルエットを作っています。マチもたっぷりで、使いやすそうですよね。しっかりと閉まるちょっと珍しいシルバー色の金具もデザインのポイントになっています。
5位:オンラインでもオフラインでも注目 <KAZINO>の鹿革2wayバックパック
鹿革、総手縫い、無理のないデザインの2way。特にベルトを付け替えたりする必要がなく、バックパックからショルダーバッグへと簡単に形を変えることができます。素材は厚手で弾力があり、肌当たりのよいバックパックです。


(メーカー:株式会社 KAZINO leather works)
オンラインでもオフラインでも選ばれ続けているには幾つかの理由がありますが、一番の理由はどうやらタンナーである「株式会社藤岡勇七本店」が作る「素材」の手触りのよう。そして、それを最大限に活かしているのが「総手縫い」なのですね。あぁ...一度触って、背負っていただきたいです!ポーチなどの小さいアイテムもお勧めです。
4位:ソフトレザーが作る美シルエット <中澤鞄>のハンドバッグ
「日本革市」のイベントには長きに渡って出展し、年に1度の職人さんとの再会を楽しみにしているファンも多い老舗バッグブランド「中澤鞄」。
トートもリュックもビジネスバッグも何でも揃いますが、その全てに共通して言えるのが「使いやすそうなポケット」なんです。


(メーカー:有限会社 中澤)
こちらも、一見ポケットとはわからないような、技術を活かしたポケットがついています。内装の生地が明るいのも、見やすくていいですよね。柔らかい革で作る、ふわっとしたシルエットと軽さを、是非次回「日本革市」会場でお確かめください。
さて、ここからは上位3位のアイテム。偏りはなく、バッグ、シューズ、お財布の3つが揃いましたが、こちらの3点、3年連続でランクインしており、1位のchi.wataのお財布はなんと「3年間1位」を守り抜いている超人気アイテム。他のブランドに比べ、全国での年間のイベント数が圧倒的、というところも理由のひとつなのですが、追加と廃盤を重ねながら広がる豊富な素材のバリエーションとオリジナルのデザインは、色々検索してみたくなりますよね。
使いやすさと豊富なカラー展開で楽しませてくれる3位、「組み合わせの妙」の2位、オリジナリティの1位はこちらです!
3位:増えるカラバリ
<A-LOOK>のミニショルダー



(メーカー:エールック株式会社)
ウェアとのコーディネイトにも触れながら、以前のこちらの記事でも詳しくご紹介させていただきました。
2位:トラッド&フェミニン
<TODAYS>のメダリオン柄ストラップ付きハイヒール




(メーカー:株式会社 ハートビート)
毎年ランクインしている他、シューズ特集でも詳しくご紹介させていただいておりますので、合わせてこちらもご覧ください。
1位:3年連続1位はやっぱりこれ!
今回で殿堂入り?
<chi.wata>の極薄ウォレット







(メーカー:chi.wata)
以前別の特集の時に、仕様などももう少し詳しくご紹介させていただきました。他ブランドとの違いもわかりますので、見てみてくださいね。財布のお買い換えを考える「吉日」の準備の「お財布特集」です。
予想はしていたのですが、やはり上位3位はいつものメンバーでしたのでちょっと駆け足しちゃいました。
最後までお付き合いくださってありがとうございました。今年の「革市通信」はまた、お品物だけではなく作り手、そのもっと前の「本革」についてもお伝えできればと思っています。
それでは、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
次回、2/21(金)の革市通信は、毎年恒例、「春のお財布」のご紹介です。
それでは、また。
文/鎌倉泰子