先日1/6の吉日、お財布を新調されたかたも多いのではないでしょうか。何色にしました?風水を意識すると、今年のラッキーカラーは「グリーン」「ホワイト」「オレンジ」だそうですが、どうでしょう。2023年前半の次の最強開運日は、一粒万倍日、天赦日に寅の日が重なる、3/21だそうですよ。強運を招くと言われる色を選んでおくか、それには関係なく、毎日使うものだから自分の好きな色を選ぶか...悩ましいですね!その日にお財布類の買い替えをご検討されているかたに、今日は「日本革市」からも幾つかご提案させていただきます。
でも、やっぱり「大きい長財布」
昨年は小さなお財布をご紹介することも多かったのですが、トレンドに関わらず、お財布は特にパーソナルな使い勝手が望まれていることを感じるこの頃。日本革市にご来場くださる方々から、興味深いお話もたくさん伺っています。プライベートだと現金を出し入れする機会は本当に減ったのに、「社食の自動販売機が現金のみ!なんです」「外を廻るので駐車料金でコインがいるし、領収書が多いので」「ローカルの個性的なお店のポイントカードはまだまだ紙」などなど。そのご苦労が垣間見えるお話ぶりに時には笑ってしまうのですが、「なるほどね」と勉強になるお話やご意見が色々ありました。
日本革市Webサイトの掲載アイテムの中でも、大容量のこちらはいかがでしょう。カードは合計18枚入り、フリーポケットが4ヵ所。カード類は使用頻度によって収納場所を決められますし、近頃の太くて長いレシート、領収書もきれいに整理できますね。別に、外側からもアクセスできる、大きく開くコインスペースがあります。姫路産牛革を内装にも使った、長く愛用できそうなラウンドファスナーウォレットです。
美しい色と透明感を目指したコードバン
大きなお財布をお勧めしたすぐ後ですが...。もっと鮮やかなグリーンがお好みでしたら、この色。株式会社猪瀬と、国内でもコードバンを扱う数少ないタンナー・宮内産業株式会社が共同で開発した「水染オイルコードバン」と呼ばれているコードバンのグリーンです。内装は飴色に変化してくるナチュラルな牛ヌメ革なので、2種類のエイジングが楽しめますね。
丸さが手のひらにすっぽり
マチがなくて平べったくて小さいこういうの...使いにくくないのかな、と思っていて、使いやすいことに気づいたのは実は最近。直径9㎝前後のこのくらいの大きさは、どんな手の大きさのかたでも持ちやすいし、円周の半分くらいまでファスナーが下がっていると、指で挟むだけで大きく開くのですね。
素材は発色のよい顔料仕上げ。今年のラッキーカラー「オレンジ」の他にも、きれいな色がたくさんあります。
大小のグリーン、オレンジのお財布に続いて、「ホワイト」のアイテムもあります。こちらはお財布とバッグが一体になったようなデザインです。
濃淡のあるマットなホワイトに輝くガルーシャ
ひと目見た時から、この濃淡はどの順番で作っているのだろう、と気になって、すぐにデザイナーさんに電話してきいてしまったホワイト。ベースのホワイトは作っておいてから、製品を形にした後に手作業で濃淡をつけているんですって。白い顔料を使っているのですが、本革の地の色であるベージュが薄く覗いている事で、どんな色にも浮かずにコーディネイトに抜け感を作ってくれる「白い小物」です。
MOQUIP(モキップ)のアイコンである、あしらわれた黄色いガルーシャ(エイ革)のサークルが、なんだか太陽のようにも見えて明るい気持ちにしてくれます。グリーンもあります。
秋冬コーデに「動き」と「明るさ」を
コーディネイトのゲームチェンジャーになってくれる「白いレザーアイテム」をもうひとつご紹介させてください。先に紹介させていただいたホワイトと違い、こちらは均等に色をのせた顔料仕上げ。文字通りの「真っ白」です。
だいたいの長財布は入れられる20㎝×20㎝の正方形に、10㎝のマチ。ぽってりとしたキューブ型がかわいい真っ白ポシェットです。大きめのタッセルが歩くたびに揺れて、濃い色や厚手の生地が多くなりがちな秋冬のコーディネイトを、明るく、軽い雰囲気に仕上げてくれます。
この大きさでも思いきったカラーで
仕事をする環境も多様化して、かっちりとしたビジネスバッグではなくてもいいけれど、PCをはじめお荷物は多いので、シンプルで大きなバッグをお探しのかたへ。昨年秋に発表されたANNAK(アナック)の新作です。
黒やブラウンのベーシックカラーは便利ですが、オリジナルのオイルレザーを使ったANNAKらしいヴィンテージ感のあるグリーンは、この分量でもコーディネイトは思うほど難しくない色。ギミックがある金具類は外からは見えませんが、ベルトや開口部には工夫がされた使いやすいデザインです。是非詳細ページでご確認を。ブラック、ダークブラウン、ブラウンのご用意もありますよ。
グリーン、オレンジ、ホワイトのラッキーカラーをご紹介しましたが、ここでもうひとつ、色のお話を。
(社)日本流行色協会が発表した「2023年の色」、ご存知ですか?「LUMINOUS YELLOW(ルミナスイエロー)」なんですって。続いているwith CORONAの生活習慣、国家間の軋轢、環境汚染など先行き不透明な日々に「無理に気持ちを奮い立たせるのではなく、心がふと軽くなるような、ほっと息をつけるような色(日本流行色協会Webサイトより抜粋)」として挙げられていました。それが天然素材である本革にのると、デジタル加工され、インパクトを強くしたバーチャルワールドの色味とはどこか違う、目にも心にも優しい色になる気がします。
心躍る「開花」を意味する形
デンマーク語で「開花」を意味する「ブロムスター」という品番のハンドバッグ。縦×横は18㎝×29㎝と小振りながら、10㎝のマチがあるので収納力も十分。バスケットのような台形やドレープ、やさしいイエローが、正に「癒し」と「わくわく」を連れてきてくれるような本革アイテムです。取り外し可能なストラップ付きなので、斜め掛けもできます。春に使いたくなるこちらのイエローやベージュ、ライトブルーの他に、おしゃれで清潔感のある印象のネイビーをご用意しています。
かわいいけれどルーツはスポーツ
温かみのあるクリーミーなイエローと、マロンブラウンの組み合わせ。ラベンダーピンクの中敷きも、ほっとするような色合わせです。甲のストラップは1本ではなく3本。しかも、この部分だけ革ではなくゴム製なので、ストラップシューズのかわいさと、解放感がありながら足にはついてきてくれる、安定感もあるシューズです。作っているのは、トップアスリートが着用するスポーツシューズの中敷き、底を手掛けてもいる藤原化工株式会社。メーカーサイトでは、包みこまれるような履き心地を実現している製法などもご確認いただけます。
いかがでしでしたか?2023年、第1回目の革市通信は、心穏やかな1年を願ってラッキーカラーとお勧めカラーの特集とさせていただきました。
素材に合う性質と耐久性を追求しながら、本革の鞣し(なめし)、染色技術は日進月歩。様々な色の革製品が増えてきています。「日本革市」Webサイトで「ジャパンレザーアイテム」をクリック、その次に「色から探す」をクリックしていただけると、色別で検索できるようになっています。ベーシックカラーはもちろん、箔加工やフィルム加工を施したゴールドやシルバーのアイテムもございます。色の力って面白いですよね!「日本革市」で、皆さまの魅力が引き立ち、背中を押してくれるような素敵な色、レザーアイテムとの出会いがありますように。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
素材はもちろん本革で、エナメルの濃いピンク。偶然ですが、世界中のあらゆる業界に色見本を提案、提供するPANTONEⓇ社が発表した2023年の「COLOR OF THE YEAR」である、「Viva Magenta(ビバ・マゼンタ)」という色でした。こちらは「ルミナスイエロー」とは違い、「勇気と自信をもって未来を切り開く力を吹き込んでくれるような色」だそうです。でも、忘れ物も多いのんびり屋の私がこの色を選んだ理由は「とにかく見つけやすいから!」です。三つ折りなので小さいですが、バッグの中が暗くてもエナメルのツヤとこの色ですぐ探せるし、目立つので置き忘れたりしませんし。それでもするけど。
それでは、また。
次回の2/3(金)の革市通信はバレンタイン特集です。
ギフト選びのお手伝いをさせていただきます。
文/鎌倉泰子